TOEIC600点は多くの学習者にとって、1番最初の大きな壁です。
また、一般的に履歴書に書けるのは600点以上と言われているので、TOEIC600点は、多くの学習者が最初の目標として設定するスコアだと思います。
というわけで今回は、私の経験をもとに、TOEIC600点のレベル、TOEIC600点以上を達成するために必要な勉強時間・戦略・勉強法・オススメの参考書について詳しく紹介していきます!
目次
この記事の信頼性
現在の私の最高スコアは975点(2020年1月)です。
リスニングでは、7回満点を達成してきました!
しかし、私の高校時代の英語の偏差値は最高で43でした。
センター試験では、筆記試験:116点 リスニング:25点という結果です。
これでも、高校3年生の春は英語の偏差値が30程度しかなかったことを考えると、上がってはいるのですが、決して英語が得意であったわけではありませんでした。
むしろ、強い苦手意識を持っており、正直嫌いでした笑
しかし、大学入学後、1ヶ月が経った5月から本格的にTOEICの勉強をスタートさせ、3ヶ月後にTOEICIPで650点を達成することができました!
その後、すぐに受験したTOEIC公開テストでも665点を取ることができています。
1.TOEIC600点のレベルとは?
実際に公式が発表しているデータを参照すると、TOEIC600点は、上位約50%です!
実際にTOEICの平均点は、回によって変動はありますが、約580点くらいです。
CEFRというヨーロッパで作成された外国語学習者の習熟度レベルでは、TOEIC600はB1レベルと位置付けられています。
CEFRでB1レベルってなんのこっちゃ!?と思われる方もいらっしゃると思いますが、CEFRについては、英語がどれだけできるかの指標だと考えていただければ大丈夫です。
CEFRでは、大きく3レベルに英語力を分けています。
低い方から順にA→B→Cと進んでいきます。
さらにそこから、A1・A2と分けられ、細かく分けると合計6レベルになります。(A2の方がA1よりも上です。)
そのため、B1は中の下くらいです笑
ちなみに英検だと、B1は2級合格レベルです。
全受験者の上位50%以上、英検2級合格レベルが目指すところなのですが、正直、これでははっきりとはわかりません笑
私の経験から、最低でも中学レベルの英文法の知識(高校レベルだと望ましい)➕ 高校レベルの単語力➕TOEICの解き方を学べば、十分達成することが可能であると考えています。
もちろん、この2つ以外にも必要な要素はありますが、まずは英文法と単語力の基礎を固めてしまえば、その後の勉強が楽になります。
2.TOEIC600点を達成するのに必要な勉強時間とは?
(参照:http://www.prolingua.co.jp/jjapanese/jjtoeic.html)
この表は、横軸の数字がスコア、その下の〜hrsというのが、達成するための必要な勉強時間となっています。
もし仮に、あなたの現在のスコアが400点付近だとしたら、600点達成するためには、700ー250=450時間の勉強量が必要とされています。
具体的に、何時間勉強すればいいかは、それぞれの学習者の英語力によって変わってきてしまうので、正確に予測することはできませんが、この表を参考にすることで、どれくらいの勉強時間が必要なのかが、大まかにわかります。
私の場合、始めた受けたのがTOEICBridge(144点)だったのですが、これをTOEICL&RTESTに換算すると約400点くらいです。
そこから3ヶ月間で、TOEIC対策の勉強に当てていた時間は約180時間です。
3ヶ月で180時間なので、1日平均で2時間ほどTOEIC対策の勉強に充てていました!
私の場合は、上の表で示されている勉強時間の半分以下の時間で達成することができています。
おそらく、大学受験の時に英文法と単語帳を使って勉強していたので、文法力と単語力の基礎が少し出来ていたので(完璧とは言えませんが笑)、より少ない勉強時間で達成できたのだと思います。
必要な勉強時間については、勉強の仕方や現在の能力など、個人差があるので、あくまでも目安程度に考えてください!
3.600点を達成するための戦略
3-1.目指すべきスコアとは?
600点を達成するためには、リスニング・リーディングそれぞれ、どのくらいのスコアを取る必要があるのでしょうか?
単純に半分で割れば300点ずつになりますが、私は、リスニング→350点・リーディング→250点が理想だと考えています。
リーディングよりもリスニングでよりスコアを稼ぐのが理想です。
理由としては、次の2点が挙げられます。
①リスニングはちゃんと勉強すればスコアが伸ばしやすい!
②リスニングから解き始めるので、集中力が高い状態で解くことができる!
まず①からですが、TOEICのリスニングはすごい難しいというわけではありません。
もちろん、中には上級者からも難問と呼ばれる問題が(特にパート2!笑)が出てくることはありますが、半分以上の問題はそこまで難しくありません。
特に最近のTOEIC公開テストのパート3・4は、聞き取れていれば簡単に答えることができる問題が多い傾向にあります。
それにも関わらず、多くの学習者はリスニングを苦手としていることが多いです。
それはなぜなのか?
今までリスニングの勉強をあまりしてこなかったことが、理由として考えられます。
学校での英語の授業や、高校・大学入試と多くの場合は、リスニングよりもリーディングが中心でした。
そのため、リスニングの練習をあまりやってこなかった方も多いと思います。
やってきていないものは、もちろん本番でもできません笑
そのため、リスニングに力を入れて勉強するだけでも、全体のスコアを大きく伸ばすことができます。
ここまではよく言われている話ですが、私にはこれに加えて、リスニングを重点的に勉強した方が良い根拠がもう一つあります!
それは②にもある通り、TOEICはリスニング問題から解き始めるということです。
TOEICはリスニング45分間、リーディング75分間でそれぞれ100問ずつ、計200問を解く試験です。
そのため、リーディングの問題を解く前にリスニング100問を45分間解かなければいけません。
その上、リーディング100問を集中力が高い状態をキープして解ききるのは大変です。
またリーディング問題は、特に新形式になってから、難しくなってきています。
以上のことを踏まえると、これまであまり勉強してこなかった+集中力が高い状態で解くことができるリスニングのスコアを大きく伸ばすことが、600点達成への近道ではないかと、私は考えています。
3-2.600点を達成するための各パートの理想的な正答数とは?
TOEICの問題は、一問あたりの配点が決まっていないため、何問正解すれば600点を取ることができるという計算をすることができません。
しかし、公式問題集に載っている参考スコア範囲換算表を参考にすると、大まかに必要な正答数を計算することができます。
先ほど挙げたリスニング→350点・リーディング→250点を参考にすると、リスニング→約65〜70問・リーディング約55〜60問あたりが目標になります。
それを元に、私が考える各パートの目標正答数をまとめておくので参考にしてみてください!
リスニングパート リーディングパート
パート1→4~6問 パート5→18〜20問
パート2→18問 パート6→8〜9問
パート3→26問 パート7→32〜33問
パート4→18問
この数字を目安に公式問題集を解いて、この数字に達していないパートを重点的に勉強してみてください!
スポンサーリンク
4.600点を達成するために必要なこと!
ここまで600点のレベル、達成するまでに必要な勉強時間・戦略について紹介してきました。
では、600点を達成するために必要なこととはなんでしょうか?
先ほども挙げたのですが、基礎的な文法知識(最低でも中学レベル)➕高校レベルの単語➕TOEICの解き方を学ぶことによって、600点を達成することが可能だと、私は考えています。
この3つがしっかりとできていれば、600点は余裕で達成することができます。
「文法の勉強はちょっと、、、」と、文法の勉強をすることに対して、ネガティブな感情を持っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、文法は、600点を達成した後、700・800点とさらに上のスコアを達成するためにも必要なことですし、TOEICの勉強を離れて、スピーキングやライティングの勉強をする時にも必要になってきます。
そのため、文法は出来るだけ早い段階で勉強しておくことがその後の勉強に役に立ちます。
とはいっても、書店などに売っているぶっとい文法書をすみずみまで覚えなければいけないわけではありません笑
具体的な勉強法についは、文法の勉強も踏まえて、これから紹介していきます!
5.英文法の参考書&勉強法について
5-1.オススメの参考書
書店にはたくさん英文法について書かれた本が並んでいるのですが、どれも辞書のように分厚いですよね笑
しかし、先ほども書いた通り、文法は避けて通れない道です。
私のオススメは『一億人の英文法』という参考書です。
この参考書は、他の英文書と同様と同じくらい分厚いのですが、話口調で書かれているため読みやすいです。
また、英文法を日本語で覚えるというよりも、各文法が持つイメージを大切にして解説されているので、外国人の方が日常的に使っているのと同じような感覚を学ぶことができます。
イメージを大切にしていることもあって、絵やイラストが多くのっているため、より理解しやすくなっています。
800点や900点など、高得点を目指す方は、「一億人の英文法」を使って勉強することがオススメですが、中には600点を超えられればいいという方もいらっしゃいます。
また中には、「いきなり分厚い文法書は、、、」と思われる方もいらっしゃると思います!
そういった方には、太い英文法書よりも、より薄く、基礎的な部分だけを勉強することができる参考書を選ぶことをオススメします。
私のオススメは、濱崎潤之助さん著の『中学英語をまんがでやり直す本』という参考書です!
正直、600点だけを目指しているのであれば、中学レベルの知識で十分です!
というのも、実際に私が600点以上を達成したときは、『1億人の英文法』の序章しか読んでいませんでした笑
そのため、高校レベルの英文法を身につけていなかったとしても、中学レベルの文法知識が理解できていれば、600点を達成することは可能です。
しかし、もっと上のスコアを目指すためには、中学レベルの文法知識では足りないため、高校レベルの文法知識と勉強しなければいけない時がやってきます笑
600点を取った後は、英語学習を続けるつもりはないという方は、「一億人の英文法」のように分厚い参考書を使わずに、「中学英語をまんがでやり直す本」のように、より薄い参考書を使うことをオススメします!
5-2.文法書の使い方!
1.まずはざっと目を通す!
まずは、ざっと読んで1周します!
分厚い文法書ですと、1周するだけでも大変なのですが、「一億人の英文法」ですと、目指すレベル別に解説されているので、自分の目標に合わせて読む量を減らすことができます。
1周目では、特に自分が忘れていた、または知らなかった知識についてマーカーなどで印をつけていきます。
2.自分が印をつけたところorまとめだけを読み直す(漫画でやり直す英文法)!
2周目は、最初から読み返すのではなく、自分が印をつけたところだけを読み直していきます。
「中学英語をまんがでやり直す英文法」ですと、章の最後にまとめが用意されているので、まとめの部分だけを読んでいきます。
まとめの部分を読んでわからないところ、またここがイマイチ覚えられていないなと思ったら、その都度、その章を読み返していくのがオススメです!
3.問題を解く中で、わからなかった文法事項についてのみ読み返す!
文法書は、何十周も読み返す必要はありません。
2周目まで終わったら、実際に問題を解いてみて、わからないor忘れている文法知識に出会った時に、文法書を使って読み直す方法がいいと、私は考えています。
ただでさえ、1周読むのにも、相当な時間がかかるのに、それを10周以上もやってられません笑
むしろ、実際に英文を読んだり聞いたりする中で、自分が身につけた英文法を確認していく方が、より身につけやすくなります。
6.単語帳は何を使えばいい?
6-1オススメの単語帳
私のオススメの単語帳は『銀のフレーズ』です。
「銀のフレーズ」は、初級レベルの単語帳で、本当に基本的な単語からTOEIC600点レベルの単語までが載っています。
もし、中学レベルの基礎単語から不安という方には、銀のフレーズ」が役に立ちます。
Part1で頻出の単語や、全パート共通でよく出てくる単語・表現、問題文によく使われる表現なども学ぶことができるため、本当に初級レベルの方には役に立つ単語帳です。
6-2.単語帳の使い方!
第二言語習得研究について学び、それを生かして最強の単語帳の使い方を作りました!
その効果を実際に測るために、私自身が実験体となり、1ヶ月間でいくつの単語を覚えることができるかを検証したところ、1880個の単語を覚えることができました!
その大まかな方法はこちらです!
1日目 | 全ての単語をテストして、自分がわからない単語を確認する。 |
1週目 | 朝、昼、夜の3回に分けて、1日200個の単語を勉強する。 |
2〜4週目 | 朝(テスト)、昼、夜の3回に分けて、1日200個の単語を勉強する。(音声あり) |
詳しくは、こちらの記事でがっつり書いているので、よろしければ参考にしてください!
-
-
【徹底解説】効率良く単語を覚えるための単語帳の使い方!
どーもー、タケシです! 皆さんは、どのように単語帳を使っていますか? 人によって色んな使い方があると思われますが、効果的に単語帳を使うことができないと、多くの勉強時間を単語の勉強に使って ...
続きを見る
7.TOEICの解き方を学ぶ!
基礎的な単語と文法を学んだ後は、TOEICの解き方をマスターします。
TOEICも試験なので、問題の傾向や解き方を学ぶことによって解きやすくなります。
実際に高校時代に英語の勉強をしっかりとしてきたけれど、TOEICではなかなかスコアが取れないということも良くある話です。
時間配分はどうすればいいのか?パート1の写真問題では、何に気をつけて写真を見ればいいのか?パート7ではどこに注目して文章を読めばいいのか?など、スコアを効率よく上げるために解き方について学ぶことを知っているのと知っていないのとでは、スコアに大きく影響します。
リスニング、リーディングをそれぞれ100問ずつ解かなければいけないので、あまり解き方を知らないと、全然解き終わらないということにも繋がります。
そこでオススメの参考書は『はじめてのTOEICL&Rテスト全パート総合対策』です!
こちらの参考書では、600点以上を達成するためのTOEICの解き方が詳しく解説されており、別冊では短期間でスコアを伸ばすための解答テクニックがたくさん紹介されています。
全パートの演習問題も用意されているため、解き方を学んだ後にすぐ実践することができます。
また別冊では、短期間でスコアがアップする解答テクニックが紹介されています。
解答テクニックについては、テクニックだけでは解けない問題が増えてきている傾向を考えると高得点を目指す上では、テクニックに頼らず解くことができる英語力をつける必要が出てきますが、600点を達成するということに重点を置くと、十分効果があります。
800点を目指している方向けの参考書!
『はじめてのTOEICL&Rテスト全パート総合対策』をここまで紹介してきましたが、最終的に800点以上を目指しているという方には、『TOEICL&Rテスト直前の技術』という参考書がオススメです。
こちらの参考書では、本番で役に立つ解答テクニックがたくさん解説されています。
しかし、『はじめてのTOEICL&Rテスト全パート総合対策』と比べると、『TOEICL&Rテスト直前の技術』では解説されている解答テクニック、問題数が多いため、より多くの勉強時間が必要となってしまいます。
そのため600点だけ取れれば大丈夫という方は、『はじめてのTOEICL&Rテスト全パート総合対策』を使う方が、より短い勉強時間で600点を達成することができると思います。
600点だけでなく、800点以上もいずれは取りたいという方は、『TOEICL&Rテスト直前の技術』を使うのがオススメです。
8.公式問題集で実践!
『はじめてのTOEICL&Rテスト全パート総合対策』で各パートの問題の解き方を学んだあとは、公式問題集で実践することで、より身に付けることができます。
『はじめてのTOEICL&Rテスト全パート総合対策』や公式問題集を解いた後は、しっかり問題の復習をしましょう!
特に英語学習は復習をしっかりやることが大切です。
問題を解きっぱなしで復習をしないと、英語力は上がりませんし、結果的にTOEICのスコアを上げることもできません。
もちろん、解き方やテクニックなどでスコアを伸ばすことができますが、あくまでもそれは補助のようなもので、英語力がともなっていないと、最近のTOEIC公開テストではスコアを伸ばすことが難しくなってきています。
実践で使う問題集なのですが、書店ではたくさんの種類の模試問題集が売られていますが、公式問題集を使うのが圧倒的にオススメです!
公式から出版されているので、本番と同じナレーターでリスニングの問題が解くことができますし、本番に一番近いクオリティの問題を解くことができるのは公式問題集だけです。
そのため、公式問題集をまだ持っていない方は、まずは公式問題集を使うことをオススメします!
私は全ての公式問題集を解いたのですが、難易度的に一番解きやすかったのは緑色の公式問題集3です。
逆に一番難しかったのは公式問題集2です。
最新の傾向を掴みたいという一番新しく発売された公式問題集がオススメです。
具体的な復習方法についてここからまとめていきます!
8.リスニングパート勉強法
先ほども挙げた通り、リスニングを重点的に練習することによって、600点を達成しやすくなります。
そこで、私が実際に行ってきた勉強の流れはこちらです!
①問題を解く
②答えを見る前に音声を聞いて自分がどれくらい聞き取れているかを確認する
③解答・解説を見る
④わからない単語の意味調べ
⑤本文を音読する
⑥シャドーイング(スクリプトを見ながら)
⑦シャドーイング(何も見ずに)
問題を解いた後、解答・解説を読む前に、自分が聞き取れていなかったところに印をつけることが大切です!
問題を解いた後、1~3回ほど音声を聞きます。
1~3回ほど聞いた後は、解答・解説に載っている本文と照らし合わせながら音声を聞いて、自分が聞き取れていなかったところにマーカーなどで印をつけていきます。
自分が聞き取れなかったところに印をつけることで、音読・シャドーイングを行う際に、より意識して練習することができるようになります。
シャドーイングをいきなり行うのは難しいため、その前段階として音読とシャドーイング(スクリプトを見ながら)を入れています。
音読ではまずは、自分のスピードで、ゆっくりからでもいいので練習してきます。
シャドーイング(スクリプトを見ながら)では、音声をしっかりと聴きながら発音していきます。
最後に、スクリプトを見ずに、音声を聴いて、後に続いて発音していきます。
シャドーイングは、まず発音を再現することに集中してください。
スラスラ発音することができるようになったら、内容をイメージしながらシャドーイングを行ってください!
音読・シャドーイングのそれぞれの回数は、自分がスラスラできるようになったなと思うまで繰り返してください!
600点以上を達成するためには、多くの問題を解きまくるよりも、まずは1問をしっかりと復習することが大切です!
シャドーイングがなぜリスニングに効果的なのかについては、こちらの記事で詳しく書いているので、よろしければ読んでください!
-
-
シャドーイングの正しいやり方・科学的な効果・オススメの教材を紹介!
シャドーイングは、もともと通訳案内士の方がやっていたトレーニングですが、絶大な効果があるということで、今では通訳案内士に限らず多くの英語学習者が取り入れています。 シャドーイングを毎日継 ...
9.正しい発音を学ぶ
発音に関しては、賛否両論分かれるところです。
私は、発音を勉強して良かったと思っています。
理由は、発音を学ぶことによって、リスニング力が向上したからです!
なぜ発音を学ぶとリスニングが正確に聞き取れるのかというと、シャドーイングの時にも挙げた通り、自分で発音できる音は、正確に聞き取ることができるからです!
逆に自分が知らない音は、自分が知っている他の音にすり替わって聞こえてしまいます。
洋楽を聴いていると、たまに日本語っぽく聞こえてしまう現象は、この理由ですね笑
発音の勉強でオススメなのは『英語耳』という参考書です!
『英語耳』では、それぞれの発音記号の発音の仕方が詳しく解説されています。
発音の仕方については、実際に口の中の形が絵で解説されているので、とてもわかりやすいです!
特に、多くの英語学習者を苦しめていると言っても過言ではない、音がつながったり、省略されたりするパターンについても詳しく解説されているので、おすすめです。
とはいえ、発音の勉強をしないと600点を達成することができないというわけではありませんし、実際に発音の勉強をせずに600点以上を達成された学習者の方は、自分の友人も含めいます。
発音の練習をしなくても、600点を達成することができるので、600点をとにかく取りたいという方は、飛ばしていただいても結構です。
しかし、600点を超えたあと、800点・900点と、より高いスコアを目指す予定の方は、できるだけ早い段階で発音を身につけることをオススメします!
一度間違った発音を身につけてしまうと、修正するのが大変ですし、早めに習得しておけば、その後の勉強では正しい発音で音読やシャドーイングを練習することができます。
10.リーディングパートの勉強法&パート5対策にオススメの参考書!
10-1.リーディングパート対策の勉強法
リスニングを重点的にやらなければいけないのはわかったけれど、リーディングはやらなくていいのか?と思われてしまうかもしれませんが、もちろん勉強しなければいけません笑
私は音読を中心に勉強をしていました!
勉強の流れはこんな感じです!
①問題を解く
②解答・解説を読む
③わからない単語・フレーズの意味調べ
④音読
問題を解いて、分からない単語・忘れていた文法事項合ったら確認して、スラスラできるようになるまで、音読を繰り返します。
音読をするときには、リスニングの時と同様で文章の内容を意識しながら行なってください!
他にも意識した方がいいポイントはあるのですが、リスニングの練習と同じで、慣れないうちは、まずは1つに集中して音読を行うのがオススメです!
内容を意識しながら音読するときに大切なのは、英語を英語の順番のまま理解するということを意識することです。
多くの方が、中学校〜高校の英語の授業で、教科書の本文を日本語に訳すということをしたと思います。
英文を日本語に訳すときは、英文を後ろから訳します。
ただでさえリーディング問題は制限時間に対して問題集が多いのに、本文を後ろから日本語に訳しながら内容を理解しようとしていては、本文を読むのに時間がかかってしまいます。
それでは、リーディングのスコアは上がりづらくなってしまいます。
そのため、英文を後ろから訳すことから脱却して、英語の順番のまま前から英文の内容を理解できるようにならなくてはいけません。
とはいえ、最初から英語の順番のまま本文を理解するのは難しいと感じる方もいらっしゃると思います。
そのような方は音読をする前に本文をスラッシュリーディングをすることがオススメです!
文節分けをすることによって、意味のかたまりごとに英文を理解することができるので、英文を前から一発で理解する力をつけることができます。
その場合は、答えに直接書き込むか、印刷をして書き込むのがオススメです!
スラッシュリーディングについては、以下を参考にして文節わけをしてみてください!
①前置詞句の前後
②カンマ(,)・セミコロン(;)、コロン(:)の前
③that・whether・疑問詞節の前
④関係代名詞・関係副詞の前
⑤不定詞・分詞・動名詞の前
⑥接続詞の前
⑦主語(長い場合のみ)
パート6・7の勉強は、公式問題集を徹底的に復習するだけで、十分600点以上を狙えるようになります。
それぞれの音読の回数ですが、パート5・6は選択肢を見なくても、正解の選択肢がスラスラ音読できるようになるまで(パート6の文章挿入問題を除く)、パート7は、全体を通してスラスラ読めるようになるまで、繰り返し練習してください!
11.パート5対策にオススメの参考書!(余裕がある方向け!)
文法特急
勉強時間を多く確保できる方は『文法特急』を加えて勉強することをおすすめします!
なぜパート5だけ追加で参考書を使うのかというと、パート5は初心者がリーディングパートの中で最もスコアが伸ばしやすいパートだからです。
頻出の問題パターンの解き方を学んでしまえば、本番でも600点を達成するのに必要な正答数をすぐに達成することができます。
『文法特急』では、パート5の設問・問題文の読み方、設問・問題文を元にどうやって答えを導き出せばいいのかについて論理的に解説されているため、パート5の正答率を伸ばすのに本当に役に立ちます。
この参考書に載っている問題は、初〜中級レベルの問題が多く載っているので、600点を目指している方には良い練習になると思います。
また、『文法特急』に載っている問題では、本番でも似たような問題がよく出てくるので、使っておくと必ず役に立ちます。
12.使用する参考書の順番
最後に、使用する参考書の順番について紹介していきます!
私がオススメする順番はこちらです!
①『一億人の英文法』or『マンガでやり直す英文法』&『Core1900』
②『はじめてのTOEICL&Rテスト全パート総合対策』+『文法特急』
③『公式問題集』
(『銀のフレーズ』は『Core1900』が終わった段階で、始めてください!)
ほとんど、この記事で紹介した順番通りです笑
とにかくまずは、基礎である文法と単語を固めることが優先です!
『英語耳』については、個人的には③の段階で公式問題集と並行して行うのが良いと考えています。
理由としては、600点を超えるために、発音を学ぶことは必ず必要というわけではないからです。
もっと上を目指したい、正しい発音で話せるようになりたいという方には、ぜひ使って欲しい参考書なのですが、600点以上を達成するということを考えると、③(TOEICの解き方)までをより早く終わらせるのが優先です。
1日の勉強時間がたくさん取れるという方(4〜5時間以上)は、①の段階から『英語耳』を並行で使うのもいいと思います!
600点を達成するためにオススメの参考書・勉強法の紹介は以上です!
ここまで600点のレベル、必要な勉強時間、戦略、勉強法、オススメの参考書について紹介してきました。
世の中には、たくさんの勉強法や役に立つ参考書があるため、決して私が紹介した方法だけが正解だということはありません。
しかし、どの勉強法・参考書を選ぶにしても、必ずやらなければいけないことがあります。
それは、毎日勉強を継続するということです。
勉強時間について紹介した通り、600点といえど、簡単には達成することはできません。
勉強を始める段階の英語力にもよりますが、それなりに時間がかかってしまいます。
また、多くの日本人にとって英語は、日常生活で頻繁に使う言語ではありません。
(職種にもよりますが)
そのため、1日でもサボってしまうと、その分、英語力も下がってしまいます。
どうしても自分一人で勉強するのが難しいという場合には、スタディサプリなどのパーソナルコーチを利用するのも1つの手です。
もちろん、お金がかかってしまうのですが、お金をかけることでやらなければいけないというプレッシャーをかけることができるので、どうしても一人だとサボってしまう、勉強がはかどらないという方には利用するのがオススメです。
というわけで今回はここら辺で終わりにしたいと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございます!
では皆さん、一緒に勉強頑張っていきましょう!!!