「日本人の英語は、ネイティブから見ると不自然。」
このようなことを言われることはあります。
なぜ、日本人の英語はネイティブから見ると不自然になってしまうのか?
理由は様々ありますが、今回は特に私が大きな原因だと考えている2点について紹介していきます!
こちらの記事の内容は、私のYouTubeチャンネルで動画にしています!
アニメーションを使った動画で、内容をよりイメージしやすく、頭に残りやすくなっているので、よろしければこちらもご覧ください!
なぜ、日本人の英語は、ネイティブにとって不自然になってしまうのか?
日本人の英語がネイティブにとって不自然になってしまうのは、日本語と英語には、大きな違いがあるからです。
言語が違うので、大きな違いがあることは当たり前の話です笑
しかし、この大きな違いがあることで、日本人の英語はネイティブにとって不自然になってしまいます。
逆に、この違いを知って、その差を埋めることで、自然な英語を話したり書いたりすることができます。
では、この違いとは何のか?
違いは大きく分けて、2つあります。
1つは、言語化する部分の違いです。
2つ目は、1つの単語が持つ意味の広さです。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
日本語と英語の言語化する部分の違いとは?
言語化する部分の違い?とさっぱり意味がわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
1つ例を使って、実際に皆さんに日本語と英語の言語化する部分の違いを体験していただきます。
突然ですが、「ここはどこですか?」を英語に訳してみてください。
「Where is here?」
と訳してしまった方が多いのではないでしょうか?
これは一見正しい英文に見えますが、実はネイティブから見ると不自然な英文なんです!
ネイティブが「ここはどこですか?」を訳すと、
「Where am I?」となります。
なぜこのような違いが生まれるのか?
日本語と英語では言語化する部分の違いがあるため、このような違いが生まれてしまうのです。
日本語と英語の言語化する部分の違いとは、次の通りです。
日本語:自分の周りや環境など、自分ではないものを言語化する傾向がある
英語;外から自分を見て、自分を言語化する傾向がある。
日本語では、自分ではなく、”自分の周りや環境を言語化する傾向”があるため、「ここはどこですか?」を英語にすると、「Where is here ?」となってしまいます。
一方で、英語は”外から自分を見て、自分を言語化する傾向”があるため、「Where am I ?」と、自分を主語にして言語化します。
このように、言語化する部分に違いがあるため、日本人が英文を作る時に、「自分ではないものを言語化する傾向」を英語にも適応してしまうため、ネイティブにとって不自然な英文が出来上がってしまうことが多いのです。
日本語では、「外から自分を見て、自分を言語化する傾向」が弱いため、myselfなど「〜自身」と訳す単語の使い方を理解するのが難しく感じてしまいます。
しかし、英語は”外から自分を見て、自分を言語化する傾向”があることを意識すれば、今まで少し違和感を感じていた英文も、なぜそうなるのか理解することができます。
例えば、
I hurt myself. (私は怪我をした。)
という英文は、「私は私自身を怪我させた」と日本語訳のように考えてしまうと、違和感があります。
しかし、英語は外から自分を見て、自分を言語化する傾向があることを踏まえると、目的語に「myself」が来るのも、理解しやすいと思います。
1つの単語が表す意味の広さ
日本語と比べて、英語は1つの単語が表す意味の範囲が広いです。
多義語の意味を覚えようと苦労した経験がある方は少なくないと思います。
単語によっては、1単語で5個も6個も意味を持つものもあるので、全て覚えようとしたら大変です笑
特に前置詞は、1つの単語で色んな意味を表すので、苦手とする方は多いと思います。
例えば、「on」だけでも、
①There is a pen on the desk. (机の上にペンがあります。)
②He puts on a jacket. (彼はジャケットを着ています。)
③He said he had many things on his mind. (彼は、たくさん悩み事があると言っていた。)
など、これ以外にも色んな使われ方をします。
これらの意味を全て覚えていくのは、かなり大変です。
じゃあ、ネイティブはどうしているのか?
ネイティブは、その単語が持つイメージを理解して、そのイメージを広げて、色んな使い方を身につけています。
例えば、「on」のイメージは「接触」です。
接触というイメージから
①机の上ににペンが接触している
②ジャケットが彼に接触している
③たくさんの悩み事が彼の頭の中に接触している
と考えると、「on」が色んな使われ方をしていても、「接触」という一貫性があることがわかります。
このように、訳語を1つ1つ覚えていくのではなく、まずはそれぞれの単語が持つイメージを理解することで、色んな使い方をマスターすることができます。
英語では、その単語が持つイメージによって、日本語訳にすると同じでも、使い方が少し異なることがあります。
例えば、「今行くよ」と英語で言いたいとき
I'm coming.
と言います。
「行く」を表す英単語は他に「go」があります。
しかし、「今行くよ」を「I’m going」で表すことはできません。
これは、「go」には「話し手の視点があるところから離れて行く」というイメージがあるのに対して、「come」には、「話し手の視点のあるところに移動するイメージ」があるからです。
「今行くよ」というと、相手のいる場所へ向かうイメージがあります。
そのため、「話し手の視点のあるところに移動するイメージ」を持っている「come」が使われます。
このように、英単語はそれぞれのイメージがあるため、同じ日本語訳だったとしても、使い方が違うことが多いです。
イメージを理解しないで、日本語訳だけ覚えていると、ネイティブにとって不自然な英文を話す・書く原因になってしまいます。
今回の内容は以上です!
この記事では、「ネイティブのイメージ」から、日本人の英語がネイティブにとって不自然になってしまう理由について書いてきました。
もちろん、他にも理由はあると思います。
しかし、今回主に取り上げた「ネイティブのイメージ」を理解していけば、日本人でも英語らしい英語を話したり書いたりすることができるようになります。
そのため、このブログや私のYouTubeチャンネル『』では、ネイティブのイメージをもとに、英文法の解説・単語の使い方・熟語について、紹介していきます。
YouTubeでは、アニメーションを使って、皆様がよりイメージを理解しやすいようにしておりますので、よろしければ観てください!
私のYouTubeチャンネルはこちらから!
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というわけで今回はここら辺で終わりにしたいと思います!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
では皆さん、一緒に勉強頑張っていきましょう!!!