「過去形」が使われているのに、英文の内容が過去形じゃない!?
このような経験をしたことがある人は、少なくないと思います。
過去形は、過去のことだけを表すと思いきや、過去のこと以外も表すことができます。
過去形なのに過去のこと以外も表すと言われると、投げ出したくなってしまうかもしれません笑
しかし、過去形の持つイメージを理解することで、過去形が表す過去以外のことも、簡単に理解することができます!
過去形のイメージは”〇〇”!
過去とは、前はそうだったけど、今は違うということです。
そこから、過去とは現在とは距離がある、離れているものだと考えられます。
そのため、過去形の持つイメージは、「距離をとる」です。
I drunk beer yesterday. (私は昨日、ビールを飲みました。)
このように過去形を使うと、(今は違うけど)昨日はビールを飲んだと、過去に起こったことを表すことができます。
こちらの記事も元に、YouTubeでアニメーションを使った「過去形」の解説動画をあげています!
よろしければ、ぜひこちらも観てください!
なぜ「could, would」を使った疑問文が丁寧なお願いになるのか?
過去形は「距離をとる」というイメージを持っていると、次の英文のように、「could」を使ったお願いが、なぜ丁寧なお願いになるのかがわかります。
Could you help me finish the work. (この仕事を終わらせるのを手伝っていただけませんか?)
「can」は、「could」の過去形です。
しかし、上の文のように、お願いする文に使うと、丁寧な表現になります。
これは、過去形には「距離がある」というイメージがあるからです。
過去形が持つ「距離がある」は、現在との距離だけでなく、相手との心理的距離をとるという場合にも使うことができます。
相手との心理的距離が近すぎると、馴れ馴れしくて失礼という印象を与えます。
そこで、過去形を使うことで、相手との心理的距離がをとることができるので、相手を敬う印象を与えることができます。
そのため、「could」や「would」を使ったお願いは、より丁寧な表現になります。
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助動詞の過去形で控えめな表現ができる!
「would」「could」を使った丁寧な表現以外にも、「would」「could」「might」の助動詞の過去形を使うことで、控えめな表現になります。
過去形の持つ「距離がある」というイメージから、自信を持ってい言いづらい、言いにくいなど、控えめな表現も表すことができます。
実際に例文を使って、見ていきましょう!
He would not lie to us.
(彼は私達に嘘をつくはずがない。)
I could help you do your homework.
(宿題をやるのを手伝えるかもしれません。)
I might be able to come home earlier than usual.
(普段よりも早く家に帰れるかもしれない。)
これらの英文は、全て「〜かもしれない」と曖昧な表現になっています。
どの英文も、過去形を使うことで、「距離」をとり、自信を持って言えない、言いにくいというイメージを表しています。
仮定法に過去形が使われる理由とは?
仮定法に過去形が使われる理由も、過去形に「距離がある」というイメージがあるからです。
実際に例文を使って見ていきましょう!
If I were you, I won't do such a thing. (もし私があなたなら、そんなようなことはしない。)
この英文は、仮定法なので、「were」と過去形を使っていますが、「もし私があなたなら」と意味は過去形になっていません。
仮定法とは、現実には起きていないことです。
現実から離れているという感覚があるので、「距離がある」というイメージを持つ過去形が使われます。
他にも、3つ仮定法を使った英文を作ってみます。
①If you touched me, I'd report to the police. (もしあなたが私に触ったら、警察に通報します。)
②I wish I had more money. (もっとお金を持っていればな。)
③If you asked me to help, I will. (もしあなたが私に助けを求めるなら、助けます。)
①〜③の英文は全て、過去形を使った仮定法の英文です。
「もしあなたが私に触ったら」「もっとお金を持っていれば」「もしあなたが私に助けを求めるなら」は、全て現実には起こっていないことです。
現実とは離れていることなので、過去形が使われています。
過去形の紹介は以上です!
今回は、まず過去形には「距離がある」というイメージがあることを紹介しました。
そして、過去形の持つ「距離がある」から、「would」「could」を使った疑問文は、丁寧なお願いになったり、過去形の助動詞を使うことで、控えめな表現を作ることができました。
また、「距離がある」というイメージから、現実とは離れていることを表す仮定法にも、過去形が使われます。
ぜひ今回紹介したことを覚えて、過去形をマスターしてください!
というわけで今回は、ここら辺で終わりにしたいと思います!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
では皆さん、一緒に勉強頑張っていきましょう!!!