多くの日本人にとって、英語のリスニングは難しく感じると思います。
TOEICのリスニングの音声を聞いていても、所々聞き取れる単語はあるものの、「これ何の話?」となってしまいます。
しかし、答えに載っているスクリプトを読むと、「あれ?知ってる単語ばかりだ。」という経験がある方もいらっしゃると思います。
「基礎的な文法はわかるし、単語もいっぱい覚えたのに、なかなか聞き取れない、、、」
なぜ、知っている単語が多く発音されているのに、聞き取れないのか?
もちろん、その単語の発音をそもそも知らないということもありますが、もう一つの原因として音声変化というものが挙げられます。
音がつながって発音されたり、発音されない音があったりと、英語の音声変化には大きく分けて5つの種類があります。
そして、今回紹介する「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」という参考書では、5つの音声変化を学ぶことができます!
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」の構成!
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」は、大きく分けて11の章に分かれています。
最初のDay0では、なぜネイティブの英語が聞き取れないのか、またネイティブの英語が聞き取れるようになるためのトレーニング、そのトレーニングの科学的効果について解説されています。
その後、Day1〜10にかけて、音声変化を身につけるためのトレーニングが始まります。
5つの音声変化は、Day1〜7で終わり、Day8〜10は総合問題です。
トレーニングは、実際に英語パーソナルジム「Study Hacker」で採用されている、オーバーラッピング・ディクテーションを中心に進んでいきます。
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」のオススメポイント!
解説が丁寧でわかりやすい!(全体的に)
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」は、発音記号が全く読めない方でも大丈夫です。
発音は、全てカタカナで書かれているので、発音記号がわからなくても、発音の練習をすることができます。
音声変化が起きているところは、1個1個丁寧に解説されているためわかりやすいです。
また、それぞれの発音について、口の動かし方についても解説されています。
それでも、本書を使っている時は「この本を使う前にそれぞれの音の発音の仕方を学んでからの方が良いな」と思っていました。
しかし、そのまま進めていると、最後にしっかりと発音記号とその発音の仕方について解説されている部分がありました!笑
しかも、動画までついているので、動画で口の動かし方を確認することができます。
個人的に、音声変化から入るのではなく、最後にある発音記号と発音の仕方が解説されているページから始めるのがオススメです。
リスニングが聞き取れるようになるには、音声変化も大事ですが、基本となる発音も学ぶことが大切です。
10日間で完結!
長い期間、リスニングに苦しめられてきた方もいらっしゃると思います。
それが、たったの10日間で解決できるとしたら。
「もっと早く音声変化について学んどけばよかった!」となる方もいらっしゃると思います。
1日あたりの量も多いというわけではないので、どれだけやり込むかにもよりますが、1日に40〜60分ほどで終わります。
コラムがためになる!
個人的に、参考書のコラムがすごい好きです笑
その著者の学習歴が書かれていたり、効果の勉強法が紹介されていたりと、コラムも本当に役に立ちます。
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」では、英語が聞き取れない3つの理由、音読・シャドーイングの効果・やり方・教材選びなどがコラムで解説されています。(他にもコラムはあります!)
「Study Hacker」のトレーニングは、第二言語習得論を元に作られているということもあり、コラムも第二言語習得論に基づいて書かれているので、わかりやすく、説得力があります。
第二言語習得論というと難しく感じてしまうかもしれせんが、コラムの解説なわかりやすく完結に書かれているで、第二言語習得論を学んだことがない方でも理解できます!
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注意点!
この1冊でリスニングが完璧になるわけではない
10日間で完結!ということで、10日間、この参考書をやれば、ネイティブの英語が聞き取れるようになる!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
残念ながらこの1冊だけで、リスニングが完璧になることはありません。
そもそも、我々日本人がネイティブの英語を完璧に聞き取れるようになるには、とても10日間だけでは足りません。
それは当たり前の話で、リスニングができるようになるには、そもそも基礎となる文法・語彙の勉強が必要です。
(本書のはじめににも書かれています。)
しかし、音声変化のルールを知っているのと知らないのとでは、同じ勉強をしたとしても、効果は大きく変わってきます。
何も知らない段階で、やみくもにシャドーイングを繰り返すよりも、発音や音声変化について学んだ後、それらを意識しながらシャドーイングをやった方が、確実に英語が聞き取れるようになります。
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」を使うときは、「この10日間で終わり」ではなく、「この10日間を終えてから始まる」と思っていただくと、その後の学習も効果的なものになります。
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」の紹介は以上です!
発音について解説されている参考書はいくつかありますが、音声変化を中心に解説されている参考書は本書を除いて、ほとんどありません。
「単語・文法は覚えたけど、なかなかリスニングが聞き取れるようにならない、、、」という悩みを持っている方は、ぜひ「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」を使ってみてください!
というわけで今回は、ここら辺で終わりにしたいと思います!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
では皆さん、一緒に勉強頑張っていきましょう!!!