皆さんは、オーバーラッピングという勉強法をご存知でしょうか?
オーバーラッピングは、主にリスニング・発音の向上のために行っている方が多いと思います。
というわけで今回は、オーバーラッピングの正しいやり方とその効果、教材選びのコツまで一気に紹介していきます!
オーバーラッピングとは?
そもそもオーバーラッピングという勉強法を初めて知ったという方向けに、オーバーラッピングについて紹介していきます。
オーバーラッピングとは、音声の始まりから終わりまで、同じタイミングで発音していくという勉強法です。
似た勉強法に、シャドーイングという勉強法があるのですが、シャドーイングは、音声に少し遅れて発音していくトレーニングなので、やり方が違います。
オーバーラッピングは、ぴったり音声と被せて発音するからこそ、効果のあるトレーニングなので、シャドーイングと同じやり方になってしまわないように気をつけてください!
シャドーイングについて詳しく知りたいという方は、こちらの記事で詳しくまとめていますので、よろしければ参考にしてください!
オーバーラッピングの効果
オーバーラッピングをやることで得られる効果は次の2点です。
①正しい発音・抑揚が身に付く
②リスニング力の向上!
これから、なぜオーバーラッピングにこの2つの効果があるのかについて、詳しく紹介していきます。
①なぜオーバーラッピングで正しい発音・抑揚が身につくのか?
オーバーラッピングでは、音声の初めから終わりまで、同じタイミングで発音しなければいけません。
初めから終わりまで、同じタイミングで発音できているということは、音声と同じ発音・抑揚で自分も発音できているということです。
逆に、自分の声と音声がズレてしまうということは、ズレてしまっている部分が音声と同じように発音できていないということです。
そのため、自分の発音・抑揚の間違えを発見することができます。
さらに音声を使って発音を繰り返すことによって、正しい発音・抑揚を身につけることができます。
②なぜオーバーラッピングでリスニング力が向上するのか?
①でも触れた通り、オーバーラッピングでは、音声の初めから終わりまで、ぴったり被せて発音します。
その結果、正しい発音と抑揚を身につけることができます。
自分で正しい発音と抑揚を発音できるということは、聞き取れることにもつながります。
そのため、リスニング力を上げることができます。
さらに、オーバーラッピングのいいところは、自分が発音できていないところがわかるため、リスニングの時に自分が聞き取れていないところを、ダイレクトに見つけることができます。
自分のできていないところを見つけて、練習することできるので、効率的にリスニング力を伸ばすことができます!
オーバーラッピングの正しいやり方
オーバーラッピングの正しいやり方の手順は次の通りです!
①ディクテーション
②なぜ聞き取れなかったのか分析
③内容を確認(単語調べ・英文の構造などを確認する)
④音読
⑤オーバーラッピング
まず、①ディクテーションを行います。
ディクテーションは、聞いた音を書き取っている勉強法です。
ディクテーションをやることによって、自分が聞き取れていない部分を特定することができます。
最初に自分の聞き取れていない部分を特定することによって、その後の勉強を効率良く進めることができます。
一度に全てを書き取るのが難しい場合は、何回か音声を流しても大丈夫です。
しかし、何十回もやっても、聞き取れないものは聞き取れないので、ディクテーションは3〜5回程度にして、その後のステップに進む方が効率的です。
ディクテーションは、自分の聞き取れないところを特定する作業であり、ここでは全部書き取れるようになることが目的ではありません。
ディクテーションが終わった後は、②聞き取れなかった原因を分析します。
聞き取れなかった原因の分析については、オーバーラッピングのコツのところで詳しく紹介します。
聞き取れないところの分析が終わったら、知らない単語の意味調べ、内容の確認を行います。
内容がわからないまま、その後の音読やオーバーラッピングを行っていても、あまり効果がありません。
音読・オーバーラッピングで、しっかりと内容をイメージしながらやれるように、③をしっかりとやりましょう!
いきなり、オーバーラッピングをやるのは難しいので、まずは④音読を行うのがオススメです。
音読では、特に聞き取れなかった部分を意識しながら発音します。
特に初めて知った単語などは、いきなり正しく発音するのが難しいと思うので、適宜、音声を聴きながら確認してください。
音読がスラスラできるようになったら、最後に⑤オーバーラッピングを行います。
オーバーラッピングでは、これまでも書いてきた通り、音声と同じタイミングで発音することを意識してください!
ここで音声とズレてしまうということは、何かしらの課題があるということです。
ズレてしまったら、なぜズレてしまったのかを確認しながら、修正していってください。
これらを繰り返すことで、オーバーラッピングを完璧に行うことできます。
その結果、正しい発音・抑揚が身につき、リスニング力を上げることができます!
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オーバーラッピングのコツ!
聞き取れない原因の分析は超大事!
英語が聞き取れない原因は、学習者によって様々です。
オーバーラッピングをより効果的にするためにも、この分析はしっかりとやりましょう!
リスニングが聞き取れない原因は、いくつかありますが、次の3点が代表的です。
①単語を知らない
②単語は知っているが発音を知らない
③音声変化が聞き取れない
特に③の音声変化は、学校では教えてくれることが少ないので、知らない方が多いです。
学校では全ての単語をしっかりと発音しますが、実際にネイティブの方は、音がつなげたり、ある音が発音しなかったりなど、音を変化させて発音しています。
音声変化がわからないと、ネイティブの音声が聞き取れるようになりません。
また、オーバーラッピングでも、音声と同時に発音するのが難しくなってしまいます。
音声変化を学びたい方には、「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる!」が役に立ちます。
また、音声変化も含めて、発音全体をよくしたいという方には、「英語耳」が役に立ちます。
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自分の声を録音するのも効果的!
オーバーラッピングでは、音声と同じタイミングで発音するので、自分の発音が少し聞こえづらくなってしまいます。
タイミングのズレなどから、自分が発音できていないところを発見することができますが、細かい発音については、自分の課題が発見しづらいこともあります。
そこで、自分の声を録音して、音声と聴き比べることが役に立ちます。
録音は、スマホなどで十分ですが、音源がスマホの場合は、音声を流しながら録音することができません。
その場合は、ICレコーダーを使って録音するのが役に立ちます。
私は、パナソニックのICレコーダーを使っているのですが、音をよく拾ってくれるので使いやすいです。
教材選びのコツ!
・自分のレベルに合った教材を選択する!
教材選びは、英語学習においてとても重要です。
英語学習を始めたばかりの方が、いきなりネイティブスピーカーが普段話す速度の音声を使ってしまうと、あまりに速すぎてついていけません。
モチベーションを落としてしまう原因にもなってしまいます。
スピードは学習者それぞれですが、判断基準として、9割以上の単語わかるものを教材として使うのが良いです。
知らない単語が多くても、調べれば何とかならないこともないですが、やはり大変です笑
知らない単語を覚えるのも大切ですが、知らない単語だらけですと、単語以外に、自分が音声を聞き取れない原因を探すのが難しくなってしまいます。
そのため、教材選びはとても重要です。
TOEICのPart2がやりやすい!
オーバーラッピングでは、まずディテーションを行います。
そのため、TOEICのPart2のように、短い英文を使う方がやりやすいです。
長いと、ディテーションが大変です笑
また、英文が長いと、1つの文章で見つかる課題が多くなってしまい、一度に解決するのが大変です。
短い英文を使って、少しずつ自分の課題を解決していく方が、モチベーションにもなるので、継続しやすいです。
もちろん、TOEICを受ける予定がないという方は、TOEIC以外の参考書を使っても構いません。
TOEIC以外の参考書を使いたいという方は、先ほど音声変化のところで紹介した「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」が役に立ちます。
「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」では、ディクテーション・オーバーラップングを行うページが用意されているので、今回紹介した勉強法をそのまま実践することができます。
TOEICの参考書については、リスニングパートのオススメ教材を紹介している記事があるので、こちらを参考にしてください!
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オーバーラッピングの正しいやり方・効果・教材選びのコツについては以上です!
私も実際にTOEICのPart2の教材を使って、オーバーラッピングをやっていたのですが、おかげでリスニング力が上がり、TOEICのリスニングでは満点(495点)を取ることができました!
個人的に、やってよかったなと思える勉強法です。
ぜひリスニングで困っている、リスニングができない原因が自分ではわからないという方は、ぜひオーバーラッピングを試してみてください!
というわけで今回は、ここら辺で終わりにしたいと思います!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
では皆さん、一緒に勉強頑張っていきましょう!!!