Why did you buy this book? (なぜその本を買ったのですか?)
Why did you come here? (なぜここに来たのですか?)
このように、理由を聞きたいときにwhyを使うと、学校や塾などで習ってきた方は多いと思います。
しかし、単純に理由を聞きたいだけなのに、whyを使ってしまうと、相手にあまりよくない印象を与えてしまうことがあります。
なぜ?は、理由を聞いているだけなのだから、別に普通の表現じゃないのか?と思われるかもしれせん。
しかし、日本語の場合でも、「なぜやったんだ!?」「なぜ(何で)、それを買ったんだよ」と相手を非難するときにも、「なぜ」は使われます。
それと同じ考え方で、むやみにwhyを使ってしまうと、自分が相手を非難しているという印象を与えてしまうことがあります。
上の2つの例文を例にとると、Why did you buy this book? (なぜその本を買ったのですか?)は、何でその本を買ったんだよという意味にも取られてしまうかもしれませんし、Why did you come here? (なぜここに来たのですか?)は、何で来たんだというように、失礼な印象を与えてしまうかもしれません。
じゃな、理由を聞きたいときは一体どうすればいいのか?
答えは、タイトルにもあるとおり、無生物主語の疑問文を使うことです!
無生物主語の疑問文?と疑問に思ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
その理由について、これから記事を書いていきます!
なぜ無生物主語の疑問文は丁寧な表現になる?
2つの例文のwhyを無生物主語に書き換えると、このようになります。
Why did you buy this book? (なぜその本を買ったのですか?)
→What made you buy this book?
Why did you come here? (なぜここに来たのですか?)
→What brought you to here?
※無生物主語とは、人間や生き物ではないものを主語とすることです。
→の後の疑問文では、whatが疑問詞を主語にした疑問文で無生物主語として使われています。
無生物主語の疑問文を使うことで、なぜ丁寧になるのか?
理由は、主語の対象が人からモノに移るからです。
whyを使った文では、Why did you buy this book? (なぜ、あなたはその本を買ったのですか?)となりますが、無生物主語を使うと
What made you buy this book?(何があなたにその本を買わせたのですか?)となり、対象があなたは→何がに移ります。
そうすることで、間接的な表現になるため、whyを使って理由を聞くよりも、丁寧な表現になります。
2つ目の疑問文を同じ理屈です。
Why did you come here? (なぜ、あなたはここに来たのですか?)
What brought you to here? (何があなたをここへ連れてきたのですか?)
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無生物主語の疑問文は意外性を感じているニュアンスを伝えることができる!
無生物主語を使った疑問文では、Whyを使った疑問文に比べて、意外性を感じているというニュアンスを伝えることができます。
そのため、例に挙げたWhy did you buy this book? (なぜその本を買ったのですか?)では、その本を買ったことを意外だと思っているという表現になります。
なぜ意外性を感じているニュアンスを与えられるのか?
「表現のための実践ロイヤル英文法」ではこのように書かれています。
人間はふつうは自図からそう思わないので、何かにそう思わされているはずだ」というのが選択肢の理屈である。
少し難しいように思われるかもしれませんが、先ほど私が紹介した、無生物主語を使うことで、対象を人→モノに移すことができると、同じ考えだと思います。
ロイヤル英文法では、What makes you think so?が使われているので、引用した部分は、思わされているとなってしますが、私が作った例文に当てはめてみると、「何かにその本を買わされているはずだ」という風になります。
今回の記事をまとめると、
why→無生物主語に変えることで、間接的な表現になり丁寧になる。
また、意外性を感じているというニュアンスを与えることもできる
です。
目上の人との会話や、初対面など、出来るだけ悪い印象を与えるのを避けたいときは、What makes you~? What brings you~?など、無生物主語の疑問文を使ってみてください!
というわけで、今回はここら辺で終わりにしたいと思います!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
では皆さん、一緒に勉強頑張っていきましょう!!!
Twitter:@TToeic990`